落ちる ES 例
※※人留学生会会長として、コロナ禍で減少した会員数を回復させた。活動制限があった中、会員数の減少要因を分析し、新入生向けの情報発信方法を見直すとともに、メンバーの役割分担を明確化し活動意欲を向上。さらにオンライン料理教室など新たな企画を打ち出し、活気ある会の復活を実現した。今後は、高齢者と環境に優しいスマートシティの実現を目指し、健康管理アプリやデジタル診療、省エネ住宅の普及といった医療・環境分野のデジタル化を、アジア地域でコンサルタントとして推進し、持続可能な社会の構築に貢献したい。
どんなエピソードを選ぶか悩みますね。このESでは「留学生会の活性化」という素晴らしいエピソードを選んでいますが、いくつか課題もあります。以下の3点を添削して"受かる水準"のESに仕上げていきましょう。
受かる ES にするための添削ポイント
- 全体像が見える結論ファーストか?
- ?を有効に使っているか?
- ?が明確か?
① 全体像が見える結論ファーストか?
ESの書き出しは「結論ファースト」が有効です。その際、単に結論だけを書くのではなく、自身の役割・成果までを伝える 「全体像が見える結論ファースト」 を意識しましょう。
※※人留学生会会長として会員数を回復させた。
Beforeの書き出しには、「減少した会員数を復活させた」とありますが、役割や会員数が記述されていないため、活動の価値が伝わりません。
会員数10人で廃会の危機だった※※人留学生会を、会長として100人規模に再建した。
Afterは「会員数10人で廃会の危機」という深刻な状況を伝えたうえで、成果を「会長として100人規模に再建」とはっきり示しています。
② ( ? )を有効に使っているか?
200文字という限られた文字数の中で、あなたの強みを効果的に伝えるためには、「何を書くか」を厳選 する必要があります。
私が会長を担当する前はコロナの影響で活動が制限されていたが、会員数減少の原因を分析し、新入生へのメール配信のアプローチを見直した。
Beforeでは「コロナの影響で活動が制限されていた」という背景を説明しています。しかし、その後の「会員数減少の原因を分析し、新入生へのメール配信のアプローチを見直した」との因果関係が不明確です。
一方Afterでは、「どのように見直したのか(大学との連携)」「どんな姿勢で取り組んだのか(粘り強く交渉)」が具体的に示されており、あなたの行動力と交渉力が明確に伝わります。
大学2年時、廃会寸前だった会の会長に就任。新入生へのアプローチを見直し、粘り強く交渉して大学と連携したメール配信を実現した。
③ ( ? )が明確か?
活動内容と成果は具体的に伝えましょう。「何をしたのか」「何を成し遂げたのか」を明確に示さなければ、あなたの強みが伝わりません。
さらに、メンバーの役割分担を明確化することで活動意欲を高め、新企画のオンライン台湾料理教室などで会を盛り上げた。会員数は100人以上になり、活気ある会の復活を実現できたことを誇りに思っている。
Beforeには「メンバーの役割分担を明確化した」とありますが、具体的にどのような役割分担をしたのかがわかりません。
企画・広報・会計・調査の部署を創設し、役割の明確化で活動意欲を向上させた。新企画のオンライン台湾料理教室も成功。忘年会には250人が参加し、台湾外交部や大手企業からの協賛も得るなど、後代に続く熱気を生み出した。
Afterは、具体的な取り組みを加えたことで、続く「活動意欲の向上」がイメージしやすく、説得力のある内容になっています。また、忘年会に250人が参加した事実に加えて、「台湾外交部や大手企業からの協賛」という要素があることで連携力やリーダーシップを示しています。
受かる ES 例
会員数10人で廃会の危機だった※※人留学生会を、会長として100人規模に再建した。大学との粘り強い交渉で、大学から新入生への留学生会案内メール配信を実現。企画・広報・会計等の部署を創設し、役割を明確化して自律的な組織を構築した。250人規模の忘年会には※※外交部や大手企業の協賛も獲得し、活気ある会に復活させた。今後成し遂げたいことは、アジア地域における、経済成長と福祉を両立するスマート社会の実現だ。大学院では計量経済学の分析力と行動力を培った。長寿国が多いアジアだからこそ世界に先駆けて実現できる。IoTを活用した福祉サービス最適化に取り組み、政府や企業、貴社と連携して持続可能な社会を築きたい。
定量性を追加し、活動内容を具体的にすることで、貢献や強みが伝わるようになりました。
落ちる ES 例
私が必ず成し遂げたい夢は、高齢者と環境に優しいスマートシティを実現することである。誰もが安心して暮らし、未来世代も住み続けられる持続可能な社会を作りたい。具体的には、健康管理アプリやデジタル診療を活用した医療サービスの整備、省エネ住宅や再生可能エネルギーの普及などを、コンサルタントとして推進したい。アジア地域で、医療・環境分野におけるデジタル化を自ら推進することで、世界の革新をリードしていきたい。
医療やエネルギーといった具体的な分野を示しているところは良い点です。しかし、夢の提示に終始しているため、あなたがBCGに入社したあとの活躍がイメージできません。以下の3点を添削します。
受かる ES にするための添削ポイント
- ?結論ファーストか?
- ?が打ち出せているか?
- ?への理解があるか?
① ( ? )結論ファーストか?
わかりやすくするためには、冒頭で要点をまとめる「結論ファースト」が有効です。その際、単に結論だけを書くのではなく、手段までを伝える 「全体像が見える結論ファースト」 を意識しましょう。
私が必ず成し遂げたい夢は、高齢者と環境に優しいスマートシティを実現することである。
Beforeでは、夢そのものは提示できていますが、そのアプローチは伝えきれていません。
その点、Afterは手段まで示すことで、わかりやすい書き出しになっています。
アジア地域のデジタル化を自ら推進し、経済成長と社会福祉を両立したモデル地域として世界をリードすることである。
② ( ? )が打ち出せているか?
企業は 「あなたがどのように会社に貢献できるか」 を見ています。そのため、強みのアピールは欠かせません。
具体的には、健康管理アプリやデジタル診療を活用した医療サービスの整備、省エネ住宅や再生可能エネルギーの普及などを、コンサルタントとして推進したい。
Beforeでは夢の提示に終始しており、強みへの言及がありません。
大学院では、計量経済学の研究でデータ分析力を培った。強みの行動力と組み合わせ、高齢社会におけるIoTを活用した福祉サービス最適化や、GX推進戦略に取り組みたい。
このように、夢を実現していく過程に自身の強みを盛り込むと自然な形でアピールできます。
③ ( ? )への理解があるか?
BCGの企業理念は「Unlocking the potential of those who advance the world(世界をリードする人々の可能性を解き放つ・開花させる) 」。変革を起こす人々の力を最大限に引き出し、社会を前進させることに重きを置いています。
アジア地域で、医療・環境分野におけるデジタル化を自ら推進することで、世界の革新をリードしていきたい。
留学生会の再建で多様なステークホルダーの協力を引き出した経験を活かし、政府や企業、貴社のメンバーとの密な連携で、目標を必ず実現する。
Afterの文のように、「周囲の可能性を引き出し、共に大きな目標を実現する」姿勢を意識できるとよいでしょう。
受かる ES 例
アジア地域のデジタル化を自ら推進し、経済成長と社会福祉を両立したモデル地域として世界をリードすることである。大学院では、計量経済学の研究でデータ分析力を培った。強みの行動力と組み合わせ、高齢社会におけるIoTを活用した福祉サービス最適化や、GX推進戦略に取り組みたい。留学生会の再建で多様なステークホルダーの協力を引き出した経験を活かし、政府や企業、貴社のメンバーとの密な連携で、目標を必ず実現する。
夢を問われる設問では、「語って終わり」ではなく、「自身の強み」や「企業理念」とのつながりを意識して書くようにしましょう。